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本日は、三島由紀夫の小説が訴訟問題にのお話

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三島由紀夫の小説「宴のあと」は
プライバシー侵害をめぐる訴訟にまで発展 びっくり
「プライバシー侵害」と「表現の自由」
の問題が日本で初めて法廷で争われましたあせるあせる
 
小説の内容は
元外務大臣が料亭の女主人と結婚 ウエディングドレス結婚指輪
のちに、都知事に立候補したけれど落選 ショボーン
その後、二人が離婚するまでの私生活を
実在したある人物がモデルで描かれたもの
 
モデルにされた方が
三島由紀夫と出版社を相手取り
プライバシー侵害を理由に謝罪広告と
損害賠償を求めて争うことになりました プンプン
 
判決は
「正当な理由がなく他人の私事を
  公開することは許されない」
「私生活をみだりに公開しないという
 プライバシーは法的に保護すべき」
 
【保護すべきプライバシーの要件】
1.私生活上の事実又は事実らしく受け
 取られるおそれがあること
2.一般人の感受性を基準として
 当該私人の立場に立った場合
 公開を欲しないと認められる事柄で
 あること
3.一般の人々に未だ知られていない
 事柄であること
 
さらに判決では
「表現の自由」は
「プライバシー権の保護」に優越するものでは
なく、小説がいかに芸術的価値において
優れていたとしても、プライバシー権侵害の
違法性は免れない 上差し と述べています
 
プライバシー権を憲法上保障された
権利として認め、保護すべきプライバシーの
内容を具体的に示し(昭和39年9月28日東京地裁)
この裁判をきっかけとしてプライバシー権の
存在が意識されるようになりました 目
 
それでも
日本で「個人情報保護法」が成立するのは
この判決からさらに、40年後のことですが もやもや
 
 
それでは、本日はこれにて (o_ _)ノ彡☆ポムポム